【計算式の説明 ・ 変数文字について】
【計算式の説明】
ここではイベントコマンド各所で見られる、計算式の代入演算子について説明します。まず用語として、代入先を「左辺」、代入方法を「代入演算子」、代入する値を「右辺」と呼びます、イベントコマンド「変数操作」ではそれぞれ以下の部分に対応します。
※計算の注意点:
WOLF RPGエディターでは処理高速化のため、「コモンイベント」中の変数操作では数値の限界値処理をしていません。
それでどうなるかというと、たとえば数値を足していって2,147,483,648の限界値を超えると、オーバーフローして
数値が-2,147,483,647になってしまうのです。
コモンイベント中では、±20億を超えない組み方を行ってください。マップイベント中ではこの問題は起きません。
→ なお、変数操作のどれかのチェックボックスに1つでもチェックが入っていたり、数値・セルフ変数・通常変数以外の
変数を使用した場合はこの「高速化」が行われないため、上下限は±20億までになります。
【代入演算子について】
(代入先) |
(代入演算子) |
(代入する値) |
左辺 |
= |
右辺 |
|
代入演算子 |
別名 |
意味 |
= |
代入 |
右辺を左辺にそのまま入れる |
+= |
加算 |
左辺の値に右辺を足す |
−= |
減算 |
左辺の値から右辺を減らす |
*= |
乗算 |
左辺の値に右辺を掛ける |
/= |
除算 |
左辺の値を右辺で割る。
0で割った場合は数値は変化しません(÷1扱いになる) |
%= |
余剰 |
左辺を右辺で割り算し、その余りを左辺に代入 |
引上げ |
|
左辺より右辺が大きい場合、左辺に右辺を代入。 |
引下げ |
|
左辺より右辺が小さい場合、左辺に右辺を代入。 |
絶対値 |
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右辺の値がマイナスならプラスに置き変えて左辺に代入
右辺の値がプラスなら何もしない |
|
また「変数操作」コマンドに限り、以下の3つの代入演算子が使用可能です
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代入演算子 |
別名 |
意味 |
角度x10←傾き |
arctan |
右辺の2変数がXベクトル、Yベクトルになります。
傾きのX、Yベクトルを右辺の各々に格納すると、左辺に
その「傾きの角度(°)」x10倍の値が代入されます。
(なお、Xベクトルは右方向が+、Yベクトルは下方向が+です) |
sin[x1000]←角度x10 |
sin |
右辺に角度の10倍の値を指定すると、左辺に
「その角度のsin値」x1000倍の値が代入されます。
(例: 右辺が600[60°]なら、左辺には
866[sin60°=(√3)/2=0.866]が格納される) |
cos[x1000]←角度x10 |
cos |
右辺に角度の10倍の値を指定すると、左辺に
「その角度のcos値」の1000倍の値が代入されます。
(例: 右辺が600[60°]なら、左辺には
500[cos60°=0.5]が格納される) |
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また、右辺の両値をつなぐ演算子にしかない特殊な処理が2つあります。
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演算子 |
別名 |
意味 |
ビット積 |
|
右辺の2つの数値をビットに直したとき、そのビットの積を取ります。
(例:5(101)と3(011)のビット積を取ると、1(001)になります) |
〜 |
乱数 |
右辺の両値の範囲で、ランダムな値を取ります。
3〜6なら、3、4、5、6のうちどれかの値を取ることになります。 |
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【変数文字について】
WOLF RPGエディター内の一部では、変数をアルファベットの略称で記載しています(例:V1=CSelf1 + 5 など)。
ここではそれら変数文字を紹介します。なお、変数文字の「?」には数値が入ります。
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変数文字 |
タイプ |
意味 |
V? |
数値 |
?番の通常変数 |
V?-? |
数値 |
予備変数?-?番 |
S? |
文字列 |
文字列変数?番 |
Self? |
数値 |
(マップイベントの)セルフ変数?番 |
CSelf? |
数値/文字列 |
コモンセルフ変数?番
5〜9番のみ文字列、それ以外は数値 |
Sys? |
数値 |
システム変数?番 |
SysS? |
文字列 |
システム文字列?番 |
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