【ゲームデータの作成】



ゲームデータの作成は、「ファイル」→「ゲームデータの作成」から実行することができます。実行時には以下のウィンドウが表示されます。

 

「作成するゲームフォルダ名」、「出力フォルダ」はその名の通りですので説明を省きます。
ここでは暗号化設定について詳細に説明します。


【暗号化設定】

・暗号化なし
 暗号化なしで、ゲームの動作に必要なファイル群(Game.exeやDataフォルダ内の中身)を全てコピーします。

・Dataフォルダまるごと暗号化
 Dataフォルダ内のデータを全て暗号化して1ファイルにします、その他の必要なファイル群もコピーします。なお、フォントファイルを同梱する場合は事前にGame.exeと同じフォルダに移動してください。

・暗号化フォルダを限定する
 Dataフォルダ内のデータのうち、下のリストボックスで選択した特定フォルダだけを暗号化してコピーします。今後アップデートの可能性がある場合はこちらが便利です。



【暗号化バージョンの設定】
 
ゲームデータ暗号化のバージョンを選択します。通常は「最新」で問題ありません。
 オンラインアップデート機能などを搭載した際、部分的に暗号化のバージョンが異なるファイルが混ざってしまうと読み込めなくなってしまうため、そういった場合は元の暗号化バージョンと同じバージョンを選択してください。

 ※ChaCha20暗号化について (Ver3.50より) 
  「ChaCha20暗号化」は、(他のツールなどを利用して行う)スマートフォンアプリへの展開時にも問題が起きにくい「標準的な暗号化アルゴリズム」による暗号化方式です。
   この暗号化使用時は、「セーブデータ保存時の暗号化」もChaCha20に変わります。
 (アプリをリリースする際、暗号化の種類を答えなければならない場合に、この「ChaCha20」使用時なら「標準的な暗号化アルゴリズムのみ」であると申告できます)



※4GB以上あるゲームが暗号化できない / 1~2GB以上あるゲームの場合は暗号化バージョンをどうすればいい?
 → 結論から言うと「ChaCha20暗号化」などの「大容量可」と書かれた暗号化バージョンを使用しましょう!


【解説】

●まず[Game時全メモリ読込]と書かれている暗号化を使った場合、そもそも4GB以上のゲームを暗号化することはできません。
 「ChaCha20暗号化」などの「大容量可」と書かれた暗号化バージョンを使用してください。

●またゲームデータの総サイズが1GB以上になる場合でも「ChaCha20暗号化」などの「Game時全メモリ読込」でない「大容量可」の暗号化バージョンにしてくださった方が安全で効率的です。
 たとえばプレイした人のストレージがHDDだと読み込み速度が毎秒100MBしか出ないので、Game.exeを起動してから1GB(1000MB)の暗号化ファイルをメモリに取り込むだけで10秒くらいの待ち時間が発生してしまいます。
 そうなると起動時にフリーズしたように見えてしまうので、大容量のゲームは「大容量可」と書かれた暗号化を使用してください。

 ※なお、「大容量可」の暗号化では「全メモリ読込」時と比べ、ゲーム中に大きなファイルを読み込み時に一瞬だけ停止することがありますが、これは仕様です。ファイルを一括でメモリに入れていないため、毎回ストレージ(HDDやSSD)から読み込んでいるからです。





【動作バージョンを【最新】から【VerX.XX】に固定化する】
 このチェックを入れると「ゲーム基本設定」内の「Game.exe動作バージョン調整」を今の最新バージョンに変更します。
 このチェックを入れておくと、将来的にGame.exeのバージョンを差し替えても、開発当時の挙動で動作するため安定します(どうしようもない仕様変更があった場合は動作しなくなる場合もあります)。