【選択肢が表示される位置を変更したい】


 【目標】

 ウディタでは、選択肢はゲーム画面の中央に表示されます。
 しかし、タイトル画面のニューゲーム/コンティニュー選択肢を
 画面の右下など、中央ではない位置に表示しているゲームも
 少なくありません。

 今回は、選択肢を画面右下に表示させるイベントを
 作成することで、選択肢の表示位置の変え方を習得します。


 【手順】

【1】 イベントの作成

 「サンプルマップA」の適当な場所にイベントを作成し、
 ニワトリの画像を設定しておきます。

 やり方が分からない場合は、「新しいイベントを作ってみたい」の
 【1】〜【5】を参考にしてみてください。

【2】 イベントコマンドの入力 : 選択肢のX座標

 イベントウィンドウの右下にある、
 「■ コマンド入力ウィンドウ表示 ■」をクリックしてください。

 ではいきなりですが、選択肢を入力する前に、
 選択肢の表示位置を変えるコマンドを入力します。

 選択肢を表示する位置は、画面の中の座標で指定します。
 ウディタのゲーム画面は、数学で扱うグラフと同じように
 X軸とY軸のある平面ですが、ただしY座標については真逆で、
 下に行くほど数字が大きくなりますのでご注意を。
 画面のいちばん左上の座標が(x,y)=(0,0)で原点であり、
 画面のいちばん右下の座標が(x,y)=(320,240)です。

 では座標をそれぞれ入力していきましょう。
@イベントコマンド入力ウィンドウのタブを
 「3 変数操作」に変更し、
A変数の種類は「Sys」をボタンで選択してください。
Bプルダウンリストから「Sys3:選択肢ウィンドウ X座標」を選んで、
C右辺に「250」「+」「0」を入力します。
D入力できたら、ウィンドウ右下の「入力」ボタンを押してください。

 これで、X座標250に設定できました。

【3】 イベントコマンドの入力 : 選択肢のY座標

 次に、Y座標も同様に設定します。
@プルダウンリストから「Sys4:選択肢ウィンドウ Y座標」を選んで、
A右辺に「160」「+」「0」を入力します。
B入力できたら、ウィンドウ右下の「入力」ボタンを押してください。

 これで、Y座標160に設定できました。
 選択肢の表示座標を(x,y)=(250,160)に変更する設定は完了です。

【4】 選択肢の入力

 あとは選択肢を入力してテストプレイするだけです。
@イベントコマンド入力ウィンドウのタブを「2 選択肢」に変更し、
A入力欄の上から2つにそれぞれ「選択肢1」「選択肢2」を入力します。
B入力できたら、ウィンドウ右下の「入力」ボタンを押してください。

 これで、画面の右下に選択肢を表示するイベントコマンドは完成です。

【5】 確認

 テストプレイしてみましょう。イベントを起動すると、
 画面の右下に選択肢が表示されるはずです。
 もしうまく行かない場合は、入力したイベントコマンドの
 順序を見直してみてください。
 ウィンドウ座標の変数操作コマンドの入力位置は、
 文章選択肢の前でないとうまく動きません。
 お疲れ様でした!

 【余談】

 ・選択肢まわりの設定について

 選択肢を起動した場合、最初にカーソルがある位置は一番上の
 選択肢ですが、これを変更してそれより下にある選択肢に
 カーソルを合わせておくこともできます。
 変数操作で、Sys7:選択肢次回初期位置(0,1,2...)の右辺を
 たとえば 1 にして入力すると、(選択肢は上から0番、1番、2番...と
 番号がつけられているので)上から2つめの選択肢にカーソルが
 合った状態で起動されます。

・また、Sys73:文・選択肢のマウス入力(1なら受付)の右辺を
  1 にして入力すると、選択肢をマウス操作で選択できるようになります。
 マウス中心で操作をするゲームでは必須とも言える機能ですね。


<執筆者:ウディタ公式ガイド執筆コミュ。>


【改訂履歴】
 Ver1.00 2013/11/02 新規作成

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