〜Silfadewar〜

 〜第一章 「質より量っていうけど量より質も結構アリ」〜

「カツッ、カツッ、カツッ、カツッ・・・ 」
とある路地裏の暗い道に、その音は響いていた。 そこには、NYのようなこの場所には場違いな、緑色のチャイナ服を着た男が一人歩いていた。
何か考え事でもしていたのか、周りをガラの悪そうな男達に囲まれても、気付かずにその間を通り抜けようとした。

「おい、そこのチャイニーズ。」
ガラの悪い連中の一人に声をかけられ、その男は立ち止まった。
「なんだ? 今ちょっと忙しいから、早く通してくれ。」
「ここの通行料は5000シルバだ。払わないと通さねーぜ。」
「・・・・・・・・・・・・」
 「おい、無視ですかいな」「うるさいなあ。 急いでるって言っただろ?」
ブンッ! 男は、近づいて来た一人を後方に投げ飛ばすと、どこからか長い棒を取り出し、投げられた男が地に落ちる前に、他の者達を地に伏せていた。
「急がないと。  あいつに殺される。」男は走り出した。

 
「おい、そこのチャイニーズ。」
「またか? しつこいな・・・」
男が振り返った先には、サングラスをかけた黒服の男と、黒光りする銃口。    「エ?」パスッ!
「いきなり? しかもパスってなんだよ・・・」 男は倒れ込んだ。




  〜二日前の出来事 とある米軍基地〜
 
世界のど真ん中に位置するとある国の陸軍総司令室、

豪勢なその部屋に、司令官のロイドが座っていた。 
「あ〜〜、暇。」 ロイドは近くの電話を手に取った。  
「あーもしもし? 秘書君? え、ダニエル? 誰? まあいいや、ちょっと腹が減ったから、マックいってハッピーセット買ってきてくれ。 ん?ジュースは何がいいか?  そうだな、ジンジャエールにしてくれ。 ん?デザートにマックシェイクも?  うん、そうしよう。 チョコのやつで。 なに?君の分のチキンナゲット? や、だめだから。じゃあ、よろしく頼む。」 
電話を置いた彼は、前に人が立っていることに気づいた。 「どちらさん?」

そこにいたのは、白い髪の少女ーというかリクレールと言えば分かっていただけるだろう。

彼女はロイドの問いを無視して話し始めた。
「お願いです、私たちの世界を救ってください」 「あー、ムリ」
「・・・・・・・・・・・」
「お願いします、私たちの」 「ムリ、面倒くさい」
「・・・・・・・・・・・」
「あの、話ぐらいは最後ま」「だからさあ、面倒くさいんだって」
聞く耳すらもたないロイドを前に、リクレールの顔はみるみる赤色になっていった。
「さっき暇だって言ってたじゃないですか!!」
「・・・・あんた、いつからここにいたんだ? (夜道の背後には気を付けるか)」
「は、しまった。 そんな事はどうでもいいでしょう。 それよりも私が言いたいのは、私たちの世界をあなたたちに救っていただきたい、という事なんです!」
「世界を救う? あーもう無理。俺そういうノリから無理。大体さ?世界を救うって具体的に何すんの? メンドくせーよー。やりたくねーよー。勘弁してくれよー。メンドくせーよ、もーアレだよ、・・・メンドくせーよー。」
ロイドのやる気のなさに、リクレールはキレた。

 〜リクレール〜

(な、何なのですかこの方は・・・・
少しぐらい話聞いてくれてもいいのではないでしょうか?
ていうか世界を救うなんてかっこいい言葉を聞いてあんなやる気のなさって何ですか! あーーもう!! ・・・・・とりあえず、私は女神。落ち着きましょう)

スーハースーハー
(私が、今までいったい何人の人間に私の世界を救わせてきたと思ってるの? たとえ今まで通りのやり方が通じない相手でも、弱点さえ見つければなんとかなるはずよ!)
「そういえば、あなたさっきマックで食料を注文しましたね? さっき注文していた物、あなたが協力してくださらないのなら、私の力で消しちゃってもいいんですよ?」
(って、女神なのにこんな変な脅しはどうなのでしょう)
「是非!! 協力させてくださいぃぃ!!!!」  当然立ち上がるロイド。
「キャアッ!! な、なんでそゆか??」
「もう引っ越しのお手伝いでも近所の蜂の巣駆除でもなんでもしますんで!!どうか私のジンジャエールだけは!!」
「いえ、世界を救ってもらうだけでいいんで・・・・」
「え?劣化を防ぐ?」
「せ・か・い・を・す・く・う」
「ふむ・・・棋界を拭うと・・」
「世界を救う!!!!」
「ハイ!! 世界だろうが宇宙だろうが救わせていただきます!」

「本当ですか? よろしくお願いしますね♪(ジンジャエール・・・)」
「まかせてください!私の特技ですからぁ! 世界を救うのは!(ジンジャエール!)」
(まあ、今回もとりあえずうまく行きましたのでよしとしますか・・・)

「じゃあ、とりあえずやってもらいたい事が・・・」

 













  
 
 

  
 
 
 
夏龍
2009/11/30(月)
09:59:03 公開
■この作品の著作権は夏龍さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのコメント
こんにちは、夏龍といいます。
下手くそな文章で申し訳ありませんが、我慢して読んでいただけると幸いです。 
アドバイス等をいただけるとさらに幸いです。 
これからどんどん更新していくつもりなので、応援よろしくお願いします。

この作品の感想をお寄せください。
ありがとうございます! 
まあ、ぶっちゃけこれからはできるだけギャグを重視していきたいなと
思ってますけど、それが自分にできるかどうか・・・ 汗
毎日更新を目指してるんで、有言実行できるようにがんばりたいです。
Name: 夏龍
PASS
■2009-06-28 13:15
ID : eb0DuaLIlOo
夏龍さん、
作品の初投稿おめでとうございます。

ダークな雰囲気が漂う序章で
今後の展開が楽しみです。

私も二次の方で作品の執筆を続けていくので
夏龍さんも無理をせずがんばって下さい。
Name: 刹那雪
PASS
■2009-06-27 13:16
ID : 0YgQRQCk6a6
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