「フルパッケージ」版のファイル内容について説明します。
【ゲームを動作させるのに最低限必要なファイル】
※以下のデータがないとゲームが正常に起動できませんので注意してください。
・Dataフォルダ … このフォルダ中にゲームに使う全てのファイルを入れてください。
「Data」以外のフォルダ名では機能しません。
Dataフォルダがない状態でEditor.exeを起動することで、
空データを作成してゲーム開発を始めることができます。
※ちなみに、データベース情報やコモンイベントファイル、ないし
ゲーム基本設定を記憶しているGame.datなどの重要な基本データは、
全てData内の「BasicData」内に保存されています。
・Game.exe … 実行ファイルです、ゲームを起動させる場合はこれを起動させます。
・GuruGuruSMF4.dll … MIDI音声を再生するのに必要なDLLです。
【エディターを動作させるのに最低限必要なファイル】
※上の4ファイルに加えて、以下のファイルが必要です。
・Editor.exe・Editor.ini … エディターの実行ファイルと、設定ファイルです。
設定ファイルには、最後に読み込んだマップファイル名などが保存されています。
Editor.iniはなくても自動で作り直されます。
【それ以外のファイル】
・Config.exe … ゲームの描画モードや音声設定を変更する実行ファイルです。
ゲーム配布時は必須ではありませんが、入れた方が良いでしょう。
・Game.ini … ゲーム実行ファイルの描画モードその他を記憶する設定ファイルです。
このデータがなくてもGame.exeを実行すれば自動で作り直されます。
・WOLF RPGエディター公式サイトへのショートカット … 公式サイトを開くリンクです。
・WOLF RPGエディター説明書へのショートカット … 説明書のサイトを開くリンクです。
・エディター更新履歴.txt … これまでのバージョンアップの履歴が書かれています。
・サンプルゲーム説明書.txt … サンプルゲームの説明書です。説明書を作る際の参考にしてください。
【データ集 のファイル説明】
グラフィック合成器:
パーツを組み合わせて歩行キャラチップを作成するソフトです。
バージョン1素材集:
ウディタバージョン1の頃の素材集です。マップチップ画像やモンスター素材などが入っています。
空のゲームデータの作り方:
空のゲームデータの作り方が書いてあります。
Dataフォルダが存在しない状態にしてから「Editor.exe」を起動すると空データを作成できますよ、といったことが書いてあります。
【Game.ini 隠し機能】
Game.iniをテキストエディタなどで直接修正することで、一部の機能を変更できます。
Configでいじれない設定の一部をご紹介します。特に注目される機能は赤字で表示しています。
[DEFAULT]
ScreenShotFlag=1
通常は1です。1ならPrintScreenやScrollLockを押すことによるスクリーンショット機能がオンになります。
0にすると無効になります。
F12_Reset=1
通常は1です。1ならF12リセット機能が有効に、0なら無効になります。
SteamにWOLF RPGエディター作品を公開する場合などは、これを0にしておくとよいでしょう。
Display_Number=0
ゲーム画面を最初に出すディスプレイを設定します。
0なら「起動時にマウスカーソルのあるディスプレイ」となり、「1以降」だと番号に応じた各ディスプレイ上に初期表示されます。
ClipBoard_Use=1
通常は1です。「1」ならゲーム内からのクリップボード読み書き機能を使用します(プロ版機能のクリップボードのシステム文字列や、この下2つで紹介されているクリップボード関連処理に影響します)。
0にするとオフになり、クリップボード使用許可の質問すら出ずに使用を自動で拒否します。
MainText_to_ClipBoard=0
通常は0です。
「1」にすると「文章の表示」コマンドで表示されるたびにそのメッセージをクリップボードに書き込みます。
翻訳しながら遊ぶときに使ったり、読み上げソフトにクリップボード機能があれば読み上げさせたりできます。
SelectedText_to_ClipBoard_F2=0
通常は0です。
「1」にすると、F2を押すことで「選択中の選択肢の文章」をクリップボードに書き込みます。
選択肢が表示されていないときは、「マウスカーソルが重なっている文字列ピクチャの文章」をクリップボードに書き込みます(ただしその文字列ピクチャが完全に透明になっている場合は検出されません)
DebugWindow_ShowBootText=1 [Ver3.561より]
通常は1です。
「0」にすると起動時の、「読み込まれた外部フォント情報一覧を表示する」などの起動時デバッグメッセージが表示されなくなります。
【Editor.ini 隠し機能】
Editor.iniをテキストエディタなどで直接修正することで、一部の機能を変更できます。
エディター内から変更できない設定の一部をご紹介します。
[ProgramData]
ListBox_MClickDrag=1
通常は1です。「1」になっていると、リストボックス上(入力済コマンド覧やデータ一覧など)で「中クリックしながらの上下ドラッグ」が可能になります。
ただし、環境によってはホイールボタンを押すと別のスクロールモードが起動する場合もあるので、そういった場合は「0」にしてください。
EditTimeUseFlag=1
通常は1です。「1」になっているとタイトルバーにエディターでの「使用時間」を表示します。
なお、使用時間の後ろの方に出ている「(13:24)」といった()部分は「エディタ上で長時間作業していなかった」とみなされた時間です。
NotCopyExt=.psd,.sai,.svg,.xls,.db,.tmp,.bak,.db,.clip,.lnk
通常は上記の拡張子が指定されています。
ここには「ゲームデータの作成時にコピーしないファイル」の拡張子(.txtや.psdの部分)を「,」区切りで記載します。
UseExtendMenu=1 [Ver3.50以降]
通常は1です。「1」にしてあると、文字入力ボックス上で右クリックしたとき、「特殊文字」などの選択肢が表示されます。
もしそういった選択肢を含まない、Windows標準の文章時の右クリックメニューにしたい場合は「0」にしてください。
FileSelectWindow_SubFolderDepth=3 [Ver3.590以降]
通常は3です(最小1)。
「ファイル選択ウィンドウ」にて、フォルダ選択時に選べるフォルダの「深さ」の最大値を指定します。
たとえば「3」なら、「Picture/Character/Male/」のように3層までのフォルダ名がフォルダ選択欄に入ります。
最小の「1」なら「Picture/」までの1層のフォルダだけ表示され、それ以下の下位フォルダがあってもフォルダ選択欄には表示されません。
あまりにたくさんの下層フォルダが出て見づらい場合は、この数値を「1」や「2」にして表示する層を減らしてみてください。
[EditTimeCount]
EditTimeCount_View=1 [Ver3.562以降]
通常は1です。作業時間をより細かく表示するオプションです。
「1」にすると、タイトルバーに「テスト3:12+絵2:22+文1:11」のような細かな作業時間が表示されます。
(ただし、各分野で30秒以上作業したとみなされないと各分野は表示されません)
EditTimeCount_TestPlay_Exe=Game.exe,GamePro.exe,
EditTimeCount_Paint_EXE=CLIPStudioPaint.exe,Photoshop.exe,……
EditTimeCount_Text_EXE=TeraPad.exe,notepad++.exe,Mery.exe,……
EditTimeCount_Etc_EXE=
[Ver3.562以降]
上記それぞれに、「テスト」「絵」「文」「他」の作業時間としてカウントさせたいプログラムのファイル名を「,」区切りで指定します。
たとえばデフォルト値である上記の場合、テスト(EditTimeCount_TestPlay_Exe=)に関しては、そこに書かれているGame.exeかGamePro.exeのどちらかのウィンドウがアクティブになっていると「テスト」作業として時間が加算されていく、という意味です。
なお、「他(EditTimeCount_Etc_EXE=)」はデフォルトで空欄なので、あなたが入れたいプログラムのexeファイル名を指定してください。